非日常1











「それでいいのかよ」

「いいアル」

「でも・・」

「銀ちゃん女に二言は無いアル」




お前はいきなり何を言い出すんだ


お前、
何を言ってんのか判ってんのか?









「銀ちゃんと・・エッチしたい。」







いきなり顔が火照り出すのが判った

考えよりも先に 身体が反応して




「・・寝ろよ」

「銀ちゃん」

「まだお前には早いんだよ」

「・・」

「まだお前には」







早いんだ








「銀ちゃんはこういう事するの嫌いなんだ」

「寝ろっつってんだろ」




おやすみ神楽。

考えればむちゃくちゃな事を言っている彼女を

寝る前何時もするみたいに、頭を数回撫でて微笑んだ





そう言って

彼女が自然と自分の押入れに戻るように


精一杯施したつもりだ






だけど依然と

俺の部屋から突っ立ったまま出て行かない神楽の事を想うと


 胸が痛んだ








「神楽」

「わたし、」

「一番好きな人と最初にしたい」





何言ってんだよ


お前みてーなガキがさ

人生悟ったみたいな事言うなよ


何を判るってんだよ

うるせえんだよ







「神楽」





「俺彼女いるから」









その時


俺と神楽の間の気温が

数度下がった気がした






これで良かったんだよ


ごめんな


俺はお前の事大切だから


お前の未来を


決して 壊してはならないから












「ぎんちゃぁん」



泣いてるのか




初めて神楽の涙を見たのは何時だったか

その時は確か 嬉し涙だったっけ





「ぎんちゃん、ぎんちゃん・・」










神楽は駆け寄って

大声で泣きながら俺の背中に抱きついて

多分今頃俺の寝着はこいつの涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ


その時どうやって慰めたんだっけ?




頼むからこれ以上








お前の前では

頼りがいのある 銀さんでいたいんだよ









「大好きなの、ぎんちゃん・・好き、すき、好き・・」









お前は判ってない


お前はきっと
優しい俺しか知らない

そして思い込んでるに違いない



実際は

あんな汚いものをお前に・・







とってもきれいなお前に

あんなものを





「すきなの・・ぎんちゃんのこと。好きなの・・わかってよぉ・・うぁぁん・・」




だけどお前の体温と

泣き止んだあとの笑顔が忘れられない




神楽

ごめんな






その時いきなり銀ちゃんは

背中にもたれるわたしを抱き寄せて

両手を握って


無理やりキスをした





優しいキスだ









銀ちゃん・・







「神楽」

「・・ぎんちゃ」




「俺もだ」










あなたは真っ赤になったわたしの耳元で

そう呟いた




あなたの吐息と

心地よい低音が


わたししか聞いたことがないみたいに思えて



今度は嬉しくて涙があふれた




それからあなたは一言も喋らずに

私の頭を支えながら押し倒した




目と目があって
普段のあなたは何なんだろうって思うくらい


ずるいよ






100倍優しくて




愛しくてあなたが

この世の何にもかえられない








好きだよ神楽

もう何も見たくない



ちなみに俺はね













お前しかいらない




























07.09.10